ふたば登録日本語教員の資格はどうやったら取れるの?
国家資格 『登録日本語教員』を取るための試験、「日本語教員試験」は2024年にスタートしたばかり。
じつは、この資格をとるためには、大きく分けて2つの方法があるんです。
✅学校や講座で学ぶ 養成機関ルート
✅独学や現職者特例で挑む 試験ルート
しかも今は、試験の一部が免除される 経過措置の期間。
この記事ではこの2つの方法と免除制度をわかりやすく解説します。
まずは試験内容から見ていきましょう。



自分に合うルートを見つけるヒントにしてください!
登録日本語教員になるには『日本語教員試験』の合格が必須!


登録日本語教員になるには、まず 「日本語教員試験」 を突破する必要があります。
試験は大きく分けて、次の 3ステップ。
日本語や教育の基礎知識を問うテスト
実際に教える力や応用力を試すテスト
教壇に立って授業を体験
(45単位時間=約33時間以上が必須)
つまり、ペーパーテストの合格に加え、約2か月に及ぶ授業の実習をし、初めて「登録日本語教員」として認められます。



独学でもいけそうかな…?
最初はそう思う人も多いかもしれません。
でも正直、独学フル受験の合格率は10%以下とかなりハード。
一方で、大学や民間の養成講座で学べば、一部試験が免除され、合格にグッと近づけるんです。
それでは、試験の免除が受けられる養成機関ルートから見ていきましょう!
【養成機関ルート】大学・養成講座で資格を取得する方法


養成機関ルートは、大学や養成講座に通って学びながら資格を取る方法。
ここを選ぶ大きなメリットは、 試験の一部が免除されること です。
ただし、ここで注意!
⚠️ どの学校で学ぶかによって免除内容が変わるんです。
新しい国家資格ができたことで、文科省が定めたカリキュラムを満たす機関「登録日本語教員養成機関」が誕生しました。
一方で、昔からある「420時間コース」の養成課程もまだ存在し、 旧制度と新制度が混在している状態です。
ではまず、新制度の養成機関から見ていきましょう。
①新制度の登録日本語養成機関(必須教育内容49項目/375時間以上)
文科省に登録された養成機関で学ぶと、 国家試験の「基礎試験」が免除 されます。
勉強時間
375時間以上
学ぶ内容
国が定めた49項目
試験
基礎試験は免除。
実践実習
→登録機関では在学中に実習はなし。
→応用試験に合格後、 実践実習(45単位時間=約33時間以上) を受ける。
→実習はおよそ2か月かけて行うのが一般的



つまり登録機関で学ぶと、試験では応用試験と研修は必須なんだね!
登録日本語教員養成機関は、文科省のポータルサイトや追加分一覧(文科省HP)で確認できます。
⚠️ 校舎単位で登録されているため、同じ系列校でも未登録の場合があるので注意しましょう。
②経過措置対象の養成課程(旧制度420時間・Cルート)
昔からある 「420時間コース(50項目対応)」 を修了した人は、特例(Cルート)の対象になり、基礎試験と実践研修が免除されます。



旧制度の養成課程には実習が含まれているため、実践研修は免除になるんです!
このルートは 試験免除の特例 があるので、あなたが当てはまるかどうか、以下でチェックしてみましょう!
- 大学を卒業していること(学部・学科は不問)
- 420時間コースを修了していること(大学課程でも民間講座でもOK)
👆この2つを満たせば…
基礎試験+実践研修が免除
→必要なのは応用試験だけ!
※ただしこの措置は期間限定の特例
(2033年3月31日まで)
- Cルートは大卒(学部不問)が条件。
高卒・短大卒の人は「①新制度」か「試験ルート」での取得になります。 - 基本的に「登録機関でない養成課程」は旧制度
- 自分の通う学校がCルート対象かどうかは文化庁の一覧で確認してみてください👉文化庁資料PDF



大卒はどの学部でもよくて、養成課程の大学か民間の420時間講座をそのあと受けていれば免除されるんだね!
試験ルート|独学や現職者特例で資格を取る方法


試験ルートは、自分で勉強して資格を取る方法。
独学ですべての試験に挑戦する方は免除制度はなく、すでに日本語教師として働いている人は、条件によって試験や研修が免除される場合があります。
まずは独学で受験する場合から説明します。
独学で受験する場合(基礎試験・応用試験・実践研修)
完全独学の場合、試験の合格後、研修を経て資格を取得することができます。
令和6年度の応用試験のみの合格率は60%以上でしたが、「基礎+応用」の両方の合格者はなんと約9%!
学費を抑えられる一方で、幅広い知識を独力で身につける必要があるため、しっかり計画的に勉強する必要があります。
現在日本語教師として働いている方にも免除制度がありますが、ここは専門的なので、当てはまりそうな人だけチェックしてみてください👇
現職者・検定合格者向けの特例(D~Fルート)
現職の先生は基本的に実践研修は免除です。(2029年3月31日まで)
養成課程を修了しているか否かで免除される条件が違うので、確認してみてください。
※期限:2029年3月31日まで
| ルート | 免除内容 | 必要条件 |
|---|---|---|
| D-1 | 基礎試験 実践研修免除 | 現職+平成12年報告課程修了+学士。 講習Ⅱ修了が必要。 応用試験は受験必須 |
| D-2 | 基礎試験 実践研修免除 | 現職+告示基準課程修了+学士。 講習Ⅰ・Ⅱ修了が必要。 応用試験は受験必須 |
| F | 実践研修免除 | 現職であること。 基礎・応用試験は受験必須 (養成課程を受けていない現職者が対象) |



現職の先生は実践研修は免除ですが、試験や追加講習が必要な場合があります。
現職+過去に検定合格済みの人



現職で過去に日本語教育能力検定に合格している人は、追加講習が必要です。
※期限:2029年3月31日まで
| ルート | 免除内容 | 必要条件 |
|---|---|---|
| E-1 | 試験+研修免除 (基礎・応用) | 現職+1987〜2003年に日本語教育能力検定試験合格。 講習Ⅰ・Ⅱ修了が必要 |
| E-2 | 試験+研修免除 (基礎・応用) | 現職+2003〜2024年に日本語教育能力検定試験合格。 講習Ⅱ修了が必要 |
次のアクション|あなたに合うルートを選ぼう


養成機関か独学か…自分に合ったルートを選ぶことが、登録日本語教員への第一歩です。
独学なら計画的な試験対策が必須!
養成機関なら…
大学に行くか、民間の養成講座に行くか
ここも期間や費用が違うので、またルートが分かれます。
気になる方はこちらの記事も参考にしてみてください。
👉 費用や期間を比べて、自分に合うプランを探したい人はこちら!(準備中)
👉 試験内容や合格率のリアルを知りたい人はこちら!(準備中)
まとめ
登録日本語教員を取るためには2つのルートと経過措置による試験免除のルートがあることを紹介してきました。
学校や講座で学ぶ「養成機関ルート」
独学や現職者向けの「試験ルート」
今だけの「経過措置ルート(C〜F)」
登録日本語教員の資格取得は、ルート選びがカギです。
免除制度や期限をうまく活用すれば、ぐっと近道できます。
でもどのルートを選んでも、その一歩が未来の教室につながっているんです。
まずは自分のやりやすいルートをチェックして、最短で資格を取れる方法を選びましょう!

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