日本語教師に関する試験は、いくつかあります。
特に、日本語教員試験と日本語教育能力検定試験は、名前がよく似ているため、何がどう違うのかが分かりにくい試験です。
- 日本語教員試験と日本語教育能力検定試験は、どう違うの?
- どっちの試験が自分に関係してくる?
- そもそも受ける必要はあるの?
自分はどちらの試験を見ていけばいいのか、そもそも受ける必要があるのか、迷ってしまうのも無理はありません。
ふたば自分は、どっちの試験の話を見ていけばいい?
この2つの試験は、同じ「日本語教師」に関係するものでも、試験の役割や考え方が違います。
その違いを知らないまま情報を見ていくと、混乱してしまう要因になりかねません。
そこでこの記事では、日本語教師に関係する試験の全体像と考え方を整理していきます。
- 日本語教師に関係する試験の全体像
- 2つの試験の違い
- 自分に近い試験の考え方
読み進めることで、自分はどの試験の話を中心に見ていけばよさそうか、考えるためのヒントが見えてくるはずです。
日本語教員試験と日本語教育能力検定試験の違い
ここでは、日本語教員試験と日本語教育能力検定試験について、細かい試験内容ではなく、役割の違いを整理します。
この2つの試験は「どっちがいいか」ではなく、そもそも役割が違う試験です。
その違いを、生活や将来の考え方と結びついている視点で、全体像を表にまとめました。
| 比較ポイント | 日本語教員試験 | 日本語教育能力検定試験 |
|---|---|---|
| 試験の種類 | 国家試験 | 民間の検定 |
| 実施回数 | 年1回 | 年1回 |
| 実施時期 | 秋ごろ | 秋ごろ |
| 受験料の目安 | やや高め | 比較的ひかえめ |
| 想定される人 | 認定機関で働きたい人など | 独学・民間・海外も考える人 |
| 試験の役割 | 認定機関で働くときに必要な資格 | 日本語教育に必要な知識の基準を満たしているかを見る |
このように、日本語教員試験は働き方の決まりと関係する試験、日本語教育能力検定試験は知識を確認する試験です。
そのため、「どちらが簡単か」ではなく、自分がどんな働き方を考えているかで、関係してくる試験が変わります。
日本語教員試験の合格率は、免除制度が受ける人の立場が違うため、数字だけで難しさは比べられません。
「日本語」ってつく試験、他にもあるけど関係ある?
「日本語○○」のような試験は他にもいくつかあります。
今回紹介している2つの試験とよく似ているものとして、以下のようなものが挙げられます。
- 日本語能力試験(JLPT)
- 日本語検定(語検)
これらは日本語がどのくらい使えるかを見る試験で、日本語教師になるための試験ではありません。
日本語教師について考えるときは、「日本語教員試験」と「日本語教育能力検定試験」を中心に見ていけば大丈夫です。
日本語教員試験は、どんな人のための試験?
日本語教員試験は、国が認めている日本語教育機関で、日本語教師として働くために関係する試験です。
たとえば、文部科学省が認定した日本語教育機関で働く場合、この試験に合格していることが求められます。


そのため、日本語教員試験は、
- 将来、認定された日本語学校で働きたい人
- 日本語教師としての仕事を、国内の学校で続けていきたい人
といった人に、関係しやすい試験です。
一方で、すぐに受けなければならない人ばかりではありません。



今は考え始めたばかり、という人も多いですよね。
今は情報を集めている段階で、働き方がまだ決まっていない人も多いはずです。
日本語教員試験は、
「将来、どこで日本語教師として働きたいか」を考える中で、選択肢として意識される試験
そう捉えておくと分かりやすいかもしれません。
(※ 試験の内容や流れについては、別の記事で整理しています)
日本語教育能力検定試験は、どんな人が受けている?
日本語教育能力検定試験は、日本語教育に必要な知識が、一定の基準を満たしているかを見る試験です。
この試験は、日本語教師として働くための「国家資格」ではありません。
ただ、民間の日本語学校や海外の教育機関などでは、採用の際の目安として扱われることが多い試験です。
もともと、日本語教員試験(国家試験)ができる前は、日本語教育についての知識を示す手段として、この検定試験が広く使われてきました。


その流れもあり、現在でも、
- 民間の日本語学校で働くことを考えている人
- 海外で日本語を教えることに興味がある人
- 養成講座や教育課程を修了していない人
などが、「一定の知識があることを示す手段」として受験するケースがよく見られます。
また、採用する側にとっても、「日本語教育について、最低限の知識を身につけているか」を判断するための共通の基準として使いやすい、という側面があります。
日本語教育能力検定試験は、
国家試験ができる前から使われてきた背景を持ち、今も場面によって活用されている試験
そう捉えると分かりやすいかもしれません。
(※ 試験内容や出題範囲については、別の記事でまとめています)
どちらを受けるか迷ったら、次に確認しておきたいこと


ここまで読んで、「自分の場合は、こっちの試験の話を中心に見たほうがよさそう」と、なんとなく感じた人もいるかもしれません。
この段階で、はっきり決める必要はありません。
ただ、気になったほうの試験について、もう少し具体的な情報を見てみることで、考えは整理しやすくなります。
それぞれの試験については、別の記事で次のような点をまとめています。(準備中)
- 試験の流れや全体像
- どんな内容が出題されるのか
- 受験までに、どんな準備が考えられるか
「今すぐ受けるかどうか」ではなく、自分が考えるうえで必要な情報をそろえるそのために使ってもらえたら大丈夫です。
まとめ
日本語教員試験と日本語教育能力検定試験は名前が似ているため、違いが分かりにくい試験です。
ただ、この記事で見てきたように、この2つの試験は、役割や使われる場面が異なります。
認定された日本語教育機関で働くことに関係する試験
民間・海外などで、知識の基準を示す試験
このように「どのように働きたいか」を整理すると、見ていくべき試験が少しずつ違ってくることが分かります。
気になったほうの試験について、もう少し詳しい情報を見ていくことで、考えは自然と整理されていくはずです。

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