ふたば登録日本語教員の資格って、どのくらいの時間とお金がかかる?
登録日本語教員は、2024年に始まった新しい国家資格。
大学でじっくり学ぶ人もいれば、養成講座で短期集中で取る人、独学で挑戦する人もいます。
ただし、ルートによって費用も期間も大きく変わるんです。
さらに「試験が免除になる特例ルート(経過措置)」もあり、選び方を間違えると遠回りになることも。
この記事では、
👉 大学 👉 養成講座 👉 独学
の3つの方法で資格を取るかわかりやすく比較。
費用・期間・難易度のリアルをまとめて、あなたにぴったりの方法を見つけるヒントを紹介します。



読み終わるころには、自分に合うルートが見えてきますよ!
登録日本語教員になるための費用と期間を比較(全体像)
-2.jpg)
-2.jpg)
認定機関で働く場合に必要な国家資格「登録日本語教員」。
この資格を取るには、「日本語教員試験」に合格し、実践研修が必須となります。
資格の取り方は、大学で学ぶ/養成講座に通う/独学で試験に挑む の3つがあります。
ただ、ルートによっては試験の免除(期限付き)もあるので、どのルートが良いかしっかり見ていきましょう。



時間や費用、難しさなどを比較して、どの道が自分に合っているか見極めるのが大切です。
まずはサクッと全体像を見てみましょう。
期間:4年
※大卒で通信制/編入:半年~2年
費用:約240~560万円
※通信/編入:数十万〜150万程度
期間:半年~1年
※通信制は最長2年
費用:46万〜67万円
期間:半年~
※個人差が大きい
費用:15万~25万円前後



大学も編入や通信なら、思ったより費用を抑えられるんだね!
さらに一見同じように見える大学や講座でも、「項目数」や「時間数」の書き方が少しずつ違うんです。
これ、実は制度の違いが関係しています👇
よく見かける「50項目」「49項目」」などの表記の違いは?
「50項目」と「49項目」の1項目の差は実習が含まれているか否かです。
大学や養成講座のホームページで、「50項目対応」や「420単位時間」といった表記がバラバラなのは、新制度と旧制度が混在しているため。
国家資格ができたことで教育課程が変更され、新しいカリキュラム(新制度)ができました。
その新旧制度の違いをこちらでチェックしてみましょう👇
(文科省登録機関)
49項目(375+45単位時間)
実習は含まれない
→国家試験後の実践研修で行う
養成課程を修了すると、基礎試験が免除
(経過措置課程)
50項目・420単位時間
1項目(45単位時間分)の「実習」を含む
修了すれば、基礎試験+実践研修が免除(Cルート)
※1単位時間=45分以上
つまり「49項目」と「50項目」の違いは、“実習が含まれるかどうか”の違いです。
旧制度では講座内で実習を済ませるため研修免除になりますが、新制度では実習を含まず、国家試験後に実践研修を受ける必要があります。
サイトごとに表記が違うのは、この制度切り替えの影響です。
確認するときは「どちらの制度に対応しているか」をチェックしましょう。
👇新制度と旧制度の違いは、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
あなたに合う資格取得ルートは?
自分に合った資格取得ルートの選び方





どのルートが自分に合ってるかな?
実態はどうなんだろう?
大学か、養成課程か、独学か…
実際の生活スタイルに合った方法を選ぶと続けやすいので、まずはざっくりと特徴を掴んでおきましょう。
- 大学ルート … じっくり型(長期でコツコツ)
- 養成講座ルート … 短期集中型(一気に学ぶ)
- 独学ルート … 自己管理型(自分のペースで)
実際に通うとどうなるのか――実態を知らずに進むと意外と大変な思いをすることになるかもしれません。
そのため、“リアルな実態”も知っておくと続けやすいと思います。
実際に通ってみると、各ルートのスケジュールの密度や課題の量、自己管理の必要さなどがまったく違うんです。
養成講座も大学も「通えば資格が取れる」わけではなく、実態はレポート・テスト・実習がしっかりあり、意外とハードです。
それぞれの生活リズムや集中できる期間に合わせて、自分に合った道を選んでいきましょう。



つまり、どのルートでもそれなりの覚悟は必要なんだね!
ただ、期間や費用も大きく違うので、生活スタイルとのバランスを考えて、現実的な選択をするといいでしょう。



それでは次に、ルートごとの学び方(特徴)・費用・期間を詳しく見ていきましょう!
大学ルート(特徴・費用・期間)
【特徴】
理論+実習を体系的に学べる
※ここでの実習は実践研修とは別扱いです。
修了後は 応用試験+実践研修のみで資格取得可能
【学費・期間】
学部課程:4年
大卒の場合(学部不問)は
通信や編入利用で半年〜2年
4年間で
国立:約240〜250万円
私立:約400〜560万円
通信や編入の場合(半年~2年で)
数十万〜30万程度
【入学条件】
・高校卒業(または同等資格)
・入学試験(学力試験や書類選考など)
通信制や編入制度を活用できる大学もあるが、必ず日本語教員の養成課程か確認。
【おすすめ対象】
✅体系的に学びたい人
✅学士号も取りたい人
✅通信制で働きながら学びたい社会人



大学なら体系的に学べて、基礎試験は免除されるんだね!
現在は文科省に登録された大学(新制度)と登録外の大学(旧制度)が混在しています。
通えそうな大学が、登録されている大学(新制度)かチェックしておきましょう!
新制度対応の学校はこちら👉日本語教育機関認定ポータルサイト
追加された最新分👉令和6年度2回目登録結果一覧
また、通信制・編入は科目がそろっていない場合、追加履修が必要になることもあるので、大学の履修科目は確認しておきましょう。
養成講座ルート(特徴・費用・期間)
大学より短期間・実践的に学べるため、社会人や転職希望者に人気のルートです。
民間の日本語教師養成講座(420時間課程)を修了すると、国家試験の「基礎試験と実践研修」が免除されます。(経過措置Cルート適用)
スクールによって試験免除対象が変わるので、「50項目」「49項目」」などの表記の違いも確認しておきましょう。
【特徴】
420時間カリキュラムを修了で基礎試験、実践研修が免除(2033年3月31日まで)
登録機関(新制度)の場合は基礎試験のみ免除
就職支援サービス(求人紹介・面接対策など)を提供する機関も多い
【学費・期間】
期間
・6か月〜1年
(通信制は最大2年)
費用
・約46万〜67万円(税込)
入学金や教材費がかかる場合も。
例)
アークアカデミー:46.2万円~
O-HARA:48.9万円~
KEC日本語学院:54.5万円~
教育訓練給付制度を使えば20%還元されるケースも。
【入学条件】
高校卒業程度の学歴(大検等含む)で受講可能
通学制・通信制・ハイブリッド型から選べる
【おすすめ対象】
✅ 短期間で資格を取りたい人
✅ 働きながら学びたい社会人
✅ 就職サポートを利用したい人



養成講座は短期集中型なんだね!



費用は50万前後が中心。教育訓練給付制度を使えば20%還元される講座もあるので、条件を確認すると安心です。
独学ルート(特徴・費用・期間)
独学で学び、国家試験(基礎試験+応用試験、実践研修)を合格後、資格を取得する方法。
学費を抑えられる一方で、幅広い知識を独力で身につける必要があるため、最も難易度が高いといわれます。
【特徴】
年齢・学歴・国籍などの制限なし
基礎試験と応用試験の両方に合格する必要がある
試験合格後に「登録実践研修」を受け、修了証を提出して登録完了
【期間・費用】
人によって差が大きい
目安として1〜2年かけるケースが多い
15万~25万前後
⇩ 内訳
試験受験料:18,900円(税込)
実践研修費:機関によって異なる
(例)
アークアカデミー: 126,500円
ヒューマンアカデミー:215,000円
問題集や参考書別途
【おすすめ対象】
✅ 学費を最小限に抑えたい人
✅ 独学が得意で、時間をかけて計画的に学べる人
✅ 試験に挑戦してから次の進路を考えたい人



独学なら費用を抑えられるけど、そのぶん合格までが一番大変なんだね!



過去問や講座の教材で計画的に進めていくと安心です。
次のアクション


自分に合ったルートが見えてきたら、次は具体的な準備を進めていきましょう。
養成講座を検討中の方へ
一番のおすすめは 養成講座。
✅ 半年〜1年で修了できるから、短期集中で資格まで一直線
✅ 基礎試験が免除されるので、合格のハードルもグッと下がります
✅ 大学に比べて費用を抑えられるケースも多く、教育訓練給付制度を使えばさらに20%オフ
「いつか取れたらいいな」よりも、今まとめて学んだ方が知識がつながって、実習もすぐに活かせます。
現場デビューまでのスピード感は、養成講座ならではの強みです!
👉 『養成講座比較ページ』(近日公開予定)で、期間・費用・サポート内容を一覧で確認できます。
でも「迷ったらまずは資料請求!」 自分のライフスタイルに合う講座を見つけてみましょう。
まずは情報収集から始めたい人へ
資料請求や説明会に参加すると、実際の学習イメージがグッと具体的に。
最近はオンライン説明会も多いので、自宅から気軽に参加してみましょう。
大学を検討中の人へ
大学といっても通学制/通信制など形態はさまざま。
まずは「日本語教師養成課程」がある大学をチェックして、自分に合った通い方を確認しましょう。
独学で挑戦したい人へ
『試験概要』で、どんな勉強をするのかなど試験の流れを確認しましょう。
自分の生活に合わせた 勉強計画のヒントにしてください。



どのルートを選んでも、最初の一歩は“情報収集”から。
気になる講座の資料請求や説明会参加が、未来のスタートにつながります。
まとめ
日本語教師を目指す道は、大きく「大学」「養成講座」「独学」の3つに分かれています。
どのルートにもメリットと課題があり、自分の生活スタイルや将来像に合わせた選択が大切です。
✅ 体系的に学びたい → 大学ルート
✅ 短期間で効率的に → 養成講座ルート
✅ 費用を抑えて挑戦 → 独学ルート
さらに、現職者や過去に検定合格した人には免除制度も用意されています。
制度を正しく理解すれば、最短ルートで登録日本語教員になることも可能ですよ!
【参考】
文科省「登録日本語教員の登録申請の手引き」(令和7年6月公開版)

コメント